シュタイナー教育の視点から

  1. 「昔話と人形劇」シュタイナー教育の視点から No21 2024年 秋冬号

    シュタイナー園ではお話の時間があります。絵本や本の読み聞かせではなく、お話を覚えてそれを語る「素話」と呼ばれる語り方です。私がクラス担任をしていた時は、グリムの昔話、日本の昔話が中心で、3歳児など小さい子どもが多い時期は、繰り返しのリズムのあるお話も選んでいました。

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  2. 「触覚の大切さ」シュタイナー教育の視点から No20

    触覚の大切さ 触覚は、自分の外にあるものに直接触る感覚です。外界のものに触るのは指、手、腕、足だけではなく、全身の皮膚ですから、皮膚が直接、自分の外にあるものに触れるのが触覚です。

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  3. 「遊びは仕事」シュタイナー教育の視点から No19

    遊びは仕事子どもは遊ぶ存在です。おままごとで料理をしているとき、泥団子を作っているとき、子どもは楽しみながら、遊びに集中、没頭していきます。遊びに手抜きはしません。真剣に遊ぶのです。

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  4. 「生きる意志を育む」シュタイナー教育の視点から No18

    生きる意志を育む妊婦は自らのうちに胎児を育み、そして出産します。妊婦の子どもを産もうとする意志は男性からは計り知れない大きなものだと思います。しかし、お産は妊婦だけの行為ではありません。そこには胎児の生まれようという意志も働いているのだと思います。

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  5. 「お手本としての人間ならではの営み」シュタイナー教育の視点から No17

    お手本としての人間ならではの営み新生児は、二本足で直立して歩くことも、手と腕を使って行為することも、言葉を話すことも、考えることもできません。とても未分化、未発達の状態で生まれてきます。胎内では1人で生きていけるような状態にまでは成長しないので、生まれてから人間になっていく必要があります。

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  6. 「手仕事のリズムと繰り返し」シュタイナー教育の視点から No16

    手仕事のリズムと繰り返し10年前から園長をしている保育園は、いわゆるお勉強はしない、自然の中でたくさん体を動かし、動物の世話をし、給食は玄米で野菜たっぷり、といったちょっと変わった保育園。シュタイナー園ではありませんが、子どもたちはたくさん手仕事もしています。

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  7. 「紡ぎ車と保育室」シュタイナー教育の視点から No15

    紡ぎ車と保育室私が南沢シュタイナー子ども園でクラス担任をしていた頃の話です。工芸をしていた大叔母さんの足踏み紡ぎ車を譲り受けたので、冬の室内での自由遊びの時間に糸紡ぎをしていました。冬は羊毛を使った手仕事をたくさんします。5歳児は簡単な織り機で織物。

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  8. 「地球の呼吸人間の呼吸」シュタイナー教育の視点から No14 

    地球の呼吸人間の呼吸日本に暮らしていると、春夏秋冬の季節をはっきりと体験できますが、それはとても素晴らしいことではないかと思います。季節の巡り、四季のリズムを生活の中で、直接、感覚を通して体験することは、現代の都会での生活の中では、だんだん難しくなってきているようです。

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  9. 「人間らしい当たり前の生活の大切さ」シュタイナー教育の視点から No13 

    人間らしい当たり前の生活の大切さ今や「行動や身体のインターネット(IoB)」の時代。人の行動がAIにより分析予測され、自分がしたいこと、買いたいものなどの情報が送られてくる、自分で考えなくても自分の行動を決めてもらえる時代です。

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  10. 「健やかに育つための『おおい』」シュタイナー教育の視点からNo12

    健やかに育つための『おおい』子どもの今の姿には、三つの異なる質が混在しています。一つ目は遺伝による体質。その子どもの父方、母方のはるか昔からの血や遺伝の流れがあり、子どもの体の質として現れます。

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